勝手に本紹介【天然アユが育つ川】


今回紹介するのは高橋勇夫さんの『天然アユが育つ川』(築地書館)という本です。
アユの生態について調査している高橋さんの、アユの現状の解説が中心です。

アユは川魚の代表であり、非常においしいことでも知られています。
そのアユがどんな生態をしているのかという部分から、話が始まります。

アユは卵は川で産み、孵化した後に海へ移動して再び川に遡上してくるそうです。
遡上の時に問題になるのが川の段差ですが、そのための魚道が魚の立場にたって作られていないと指摘されていました。

また、ダム建設で産卵に適した砂利が減って、結果アユの数が減ったケースもあるそうです。
他にもアユの放流は各地で行われていますが、その部分に関する指摘もありました。

アユを増やそう、川に戻そうという取り組みは多くても、結局アユ視点が欠けているということなのだろうと感じました。

興味のある方は書店や新古書店、図書館などで探してみてください。

鮎が育つ川

2012/05/14(月) | 本紹介 | トラックバック(1) | コメント(0)

自民議員支部に暴力団企業から献金

自民党の三ツ矢憲生衆院議員が代表を務める支部に、暴力団関係団体からの献金があったことがわかりました。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012051201001812.html
三ツ矢議員は自民党から三重県第5選挙区で選出されています。


三重県選出の議員にこのような不祥事が発覚したことは、非常に残念です。
それも今回の対応はやや遅いと言わざるを得ません。

というのも、献金をしていた土木工事会社は12月には暴力団関係ということが発覚していて許可が取り消しとなっています。
いろんな団体から寄付を受けているから確認に時間がかかるというのは理解できますが、5か月間何をやっていたんだという批判は当然あるでしょう。

おまけに、取材に対して「返金を検討している」としているようですが、許可取り消し処分を受けているわけですから検討ではなく返金するための準備をやらなければならないのではないでしょうか。


公害問題を起こしている石原産業や人権侵害学校の日生学園と並ぶほどの「三重県の恥」とは言いませんが、市民レベルでの暴力団対策も進んでいるわけですから、反省をしていただきたいと思います。

2012/05/13(日) | 社会科学 | トラックバック(1) | コメント(0)

産経新聞よ、それは言論の自由というのか

中日新聞が意見広告を巡りトラブルになっていると産経新聞で報じられました。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120512/edc12051201300001-n1.htm
河村市長の南京事件発言を巡る意見広告で、団体側はこの発言に肯定的な広告を出し、中日新聞は社論に合わないとして断ったとのことです。

これに対し、団体側は議論を呼びかけるものであって掲載しないのは言論の自由に反すると主張しています。


この騒動は中日新聞側の主張が正しいと思います。
意見広告を掲載するかどうかを決めるのは新聞社という判例もありますし、河村発言が不適切なことは明らかです。

また、意見広告を掲載しないことによって団体側の言論の自由が侵害されたわけではありません。
議論の活性化と主張していますが、「河村発言賛同から見た」という前提があるわけですから、社論に合わないとするのは自然なことでしょう。

これを報道した産経新聞の見出しにも問題があります。

産経新聞は『「社論」か「言論の自由」か 中日新聞と有識者の意見広告トラブル』と見出しをつけていますが、団体が中日新聞から弾圧を受けたわけでもなく、妨害を受けたわけでもないので先に述べたように言論の自由が侵害されたわけではありません。

産経新聞は強硬的な右派とされていますので、河村発言に賛同という立場からあたかも「社論」と「言論の自由」が対立しているように見せたいという意図があったのでしょう。
残念ながら、悪質な記事と言わざるを得ません。


そもそも産経新聞は思想良心の自由を侵害する君が代の起立斉唱に賛成しています。こういう時だけ憲法に保障されている権利を(実際は違うにも関わらず)前面に押し出すというのは疑問に思います。
産経新聞は誤った報道姿勢を直ちに是正するべきであると思います。

2012/05/12(土) | 社会科学 | トラックバック(1) | コメント(0)

あまりに遅すぎる

名張毒ぶどう酒事件の再審判断が25日に行われることがわかりました。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012051190120625.html
再審決定が下るかどうか、注目されます。


はっきりいって、裁判所の判断は遅すぎると思います。
名張毒ぶどう酒事件が起きたのは1961年であり、奥西死刑囚はすでに86才です。実に50年以上拘束されていることになり、このままでは真実が明らかにならないまま亡くなってうやむやになるという可能性も否定できません。

裁判所も奥西死刑囚が高齢であることは理解しているはずです。
これだけ揉めに揉めているわけですから、もっと早く再審を判断してもう一度鑑定しなおすなどを行わなかったのか、疑問に思います。

技術水準が変わってからも再審を行わず、あくまで一個人の弁護士に鑑定を任せ続けるなどした対応は怠慢と言わざるを得ないでしょう。
強大な組織を持たない弁護側が鑑定などの作業を行うことは容易ではありません。

さらに、近年では検察の不祥事も相次いでおり50年前に強引な取り調べがなかったとはとても言えるものではありません。


裁判にある程度の時間がかかることは仕方ありませんが、50年経過して未だ争っているというのは異常という他ありません。
これだけ時間がかかったことにより、一人の人生、もしかすると無実の人物の人生が大きく狂ったということを捉え直さなければならないでしょう。

2012/05/11(金) | 社会科学 | トラックバック(1) | コメント(0)

蔓延する保守的な排他主義

ロート製薬の韓国人女優を起用したコマーシャルに関して脅しなどの行為を行ったとして、西村斉容疑者ら4人が逮捕されました。
http://mainichi.jp/select/news/20120510k0000e040226000c.html
西村容疑者は保守系の市民団体(ネット右翼系団体)「在日特権を許さない市民の会」元幹部だそうです。


強要罪というのはあまり聞きなれない罪ですが、「本人または親族の生命・身体・自由・名誉・財産に害を加えると脅迫し、または暴行によって人に義務のないことを行わせ、もしくは権利の行使を妨害する罪」とありますので、今回の事例がそれに当てはまることは間違いないでしょう。
近年目立っているネット右翼系団体もしくはその関係者の暴走事例と捉えて良いと思います。

韓国とは確かに竹島問題や歴史認識問題などの懸案事項を抱えていますが、これらの政治的問題と経済的問題は基本的に切り離しての関係が続いています。
今回のロート製薬のコマーシャルも、何か竹島問題での意図があって当該女優を起用したわけではないと思います。

残念ながら近年、日本では排他的な保守派が台頭しており、また海外でも同じような事例がみられます。そのほとんどが市民団体のような形態であることも特徴です。
記憶に新しいところでは、ノルウェーの極右主義者による銃乱射事件、アメリカにおけるティーパーティーの勢力拡大などがあります。


グローバル化で世界が小さくなっている、狭くなっていると言われているのに、日本を含む各国に住む人々が異文化排斥に進んでいるのは非常に残念なことです。
目指すべきは多文化多民族を容認する寛容な社会ではないかと考えています。

2012/05/10(木) | 社会科学 | トラックバック(1) | コメント(0)

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